今回は本業であるインテリアコーディネーターとしての仕事のご紹介です。
東北ミサワホームさんの建売分譲物件の家具のコーディネートを担当しました。
納品した家具やコーディネートのポイントも詳しく書いていきますので、ぜひ読んでみてもらえたらと思います。
東北ミサワホーム 岩手県北上エルシア
床や作り付けのテレビボードもホワイトで統一したミニマルな空間デザイン。アクセントクロスのブルーがポイントですね。
このミニマルな空間に合わせて選んだ家具は、やはりミニマルな雰囲気を持つ『無機質な家具』です。
ダイニング
pipa dining table ceramic / moda en casa
ダイニングテーブルに選んだのは『moda en casa』の『pipa dining table ceramic』
スチール脚のフレームに天板を乗せて完成するシンプルな作りです。
天板と脚を固定していない作りですので、例えば脚を内側に入れ込み、脚間の長さを調整する事も出来ます。
写真のようにちょっと脚を内側に入れ込むだけでも、だいぶ雰囲気は変わりますよね。スタイリッシュな雰囲気が強調されます。
スチール脚には強力な滑り止めも付いていますので、多少ぶつかっても天板はズレない作りとなっていますので安心です。
天板の素材はセラミック。石のような無機質な質感がミニマルで空間にも馴染みます。
ABOCK dining chair (肘無し) / CRUSH CRASH PROJECT
椅子には『CRUSH CRASH PROJECT』の『ABOCK dining chair (肘無し)』を。
テーブルに合わせて、スチール脚のデザインのチェアをセレクト。
ファブリックのカラーはベージュとグレーの2色使いです。
チェアも落ち着いたトーンのグラデーションでまとめています。
すごくスッキリとした雰囲気がダイニングだけでも作れているんじゃないかなと思います。
リビング
MONS SOFA / SIEVE
部屋の主役となるソフアに選んだのは『SIEVE』の『MONS SOFA』ファブリックカラーはベージュです。
背もたれと座面のクッションもふっくらと弾力のある作り。
ソファの脚はスチール素材となっています。ダイニングからのスチール素材の流れをソファでも活かしている感じですね。
脚の素材など。面積としては小さな部分にはなりますが、それぞれの家具の素材感を統一してあげると、いわゆる『狙ってる感』が生み出せると思います。
MARICO CENTER TABLE / CRUSH CRASH PROJECT
センターテーブルに合わせたのは『CRUSH CRASH PROJECT』の『MARICO CENTER TABLE』
三角形の変則的なデザインが特徴です。少し大き目なサイズのグレー。と、小さなサイドテールとしても使えるブラック。この2つのテーブルを組合わせています。
写真のように2つのテーブルを近づけて使うのも良し。それぞれのデザインで高さも違うので、立体的に組み合わせることが出来ます。
その他にも。例えば、小さいブラックのみをソファの横脇に置くのも良し。こうするとサイドテーブルとして使えます。
こうした2つのテーブルを組み合わせるリビングテーブルは、置き方次第で使い方をアレンジすることが出来ます。意外と使いやすいんですよね。
プチ模様替え、みたいなイメージで使い分けるのも楽しいんじゃないかなと。
SIGYN RUG 140×200 / moda en casa
ラグには『moda en casa』のブラウンベージュトーンの『SIGYN RUG 140×200』を。多色の糸が混ざっていて、色合いが単調に見えないラグです。色に深みがあるんですよね。
素材はウール50%、ビスコーズ50%となっています。ビスコーズは植物系の再生繊維。糸にツヤ感があるのが特徴ですね。
端にはフリンジが付いています。
今回のコーディネートのポイント
今回のコーディネートのポイントは大きく3つあります。
畳と家具のベージュ合わせ
ミニマル系の空間ですと、モノトーンで統一しがち。
ですが、今回はあえてソファとダイニングチェア、ラグにブラウン系の色を採用しています。
これは、リビングに併設する畳エリアの色との配色バランスを考えてのものです。畳が淡いベージュっぽい色味なんですよね。このベージュの畳に家具の色味も寄せている感じですね。
この畳のベージュ色を無視して、黒とグレーだけによるモノトーンのカラーだけで家具の色を構成してしまうと、今回の場合は最終的に畳のベージュ色がちょっと浮いて見えてしまうと思うんですよ。
スタイリッシュな雰囲気も残しつつ、空間の一体感とバランスも考えてベージュをセレクトしています。
ちなみに。畳がグレー色でしたら、家具のファブリックもモノトーンで統一した方が良くなりますね。この感覚が大事と言いますか。色と繋がえる感じで家具を選ぶと、空間の一体感というものが演出出来るんじゃないかなと思います。
アクセントクロスとクッションのブルーの色合わせ
テレビが置かれる壁一面に淡いブルーのアクセントクロスが使われています。
この『ブルー』がこの空間で特徴的な唯一の色使いとなっていますが、このアクセントクロスのブルーに合わせて、ソファの上に置いたクッションもブルーで統一しています。
やはり、これも色の繋がりを意識したコーディネートですね。
スチール脚で統一、無機質な雰囲気を
繰り返しになりますが、家具の構成パーツをスチール素材で統一しているのもポイントですね。
大きくは『素材』と『色』ですよね。それらを統一する事で、空間のクオリティ、コーディネート感みたいな物がグッと高まると思います。
建物のポイント
続いて建物の作りのポイントも簡単にですがご紹介したいと思います。
時代に合わせた、住環境
まず玄関ですが、入ってすぐに手洗い場が備え付けられています。こんな時代が故ですよね。帰ってきたら、とりあえず手を洗う。という動線が作られています。清潔に保てて良いですよね。
キッチンの脇のスペース、それぞれの個室には作り付けのデスクがあります。
テレワークでの作業にも対応した作りとなっていますね。
今ではパソコンスペースって必須な場所、と言えると思うので。こうして備え付けでデスクが完備されているのも良いですよね。デスクを新たに置くより場所も取らないですしね。
キッチンもホワイト基調でシンプルな作りです。ミニマル。
おわりに
という感じで、東北ミサワホームさんの岩手県北上市の建売分譲物件【エルシア 11 】に納品した家具とコーディネートのポイントをご紹介してみました。
実際に家具付きで購入出来るものとなっていますので、興味ある方は東北ミサワホームさんのホームページをチェックしてみてください。
この他にもミサワホームさんの分譲物件のコーディネートを担当させて頂いています。こちらも合わせてぜひ読んでみてください。
▽記事内で紹介した家具
▷pipa dining table / moda en casa公式サイト
▷ABOCK dining chair / CRASH CRUSH PROJECT 公式オンラインストア
▷MARICO CENTER TABLE / CRASH CRUSH PROJECT 公式オンラインストア
▷SIGYN RUG 140×200 / moda en casa公式サイト
▷クッション イチヨシ柄ライトブルー / QUARTER REPORT公式サイト