今回の記事では、リビングの在り方について少し考えてみたい。
一般家庭のリビングを想像した時にどんな画が浮かぶでしょうか?
おそらくは、テレビがあり、その対面にはソファがあり、リビングテーブルがあり、ダイニングテーブルがある。
そんなイメージが浮かびますよね。
このレイアウトは基本的にテレビを中心にして考えた、テレビを見る為のレイアウトだと思います。
ただ最近では、テレビ意外にもスマホやパソコンで映画やドラマ。映像コンテンツを見ることは出来ます。
ライフスタイルは大きく変化していますよね。
若い世代では、もう家にテレビな無い。という人も増えてると聞きます。
現に私の住んでいる部屋にもテレビはありません。
そうなると、これからの世代が家を作る時に、
『テレビが無いリビング』
という考え方や価値観も増えてくるのかなと考えています。
テレビが無いリビングとは、どんなレイアウトになるか。
そんな事について少し考えてみます。
テレビが無いリビングとは

テレビがあるリビングは、基本的にテレビを置いた壁一面を中心としたリビングの作り方です。
テレビが無くなると、壁を中心にしなくて良くなります。
こんなスタイルもあるよね。という家具の配置を3つほどご紹介します。
ラウンジ型

テレビを置いていたスペースに一人がけのソファを置いて、まるでホテルのロビーのような空間を作るのもありかなと。
ソファと対面するのようにソファを置く。いわゆる一昔前の応接間的な作り方に近いと思います。
家族との会話を楽しむようなレイアウトですね。
各々がソファに座りながら、読書やスマホそれぞれの事をしても良いと思います。
それぞれの事をしていてもお互いの気配や姿は視界に映っている。
そんな程良い距離感があるのも良いのかなと思いますね。
ホテルのロビーのように少しリッチで優雅な空間。
一緒に映画などを見たい時はプロジェクターで壁に投影しても良いですよね。
今は小型な家庭用のプロジェクターも色々と選べますし、スマホからボタン一つで投影する事も可能です。
ダイニング型

思い切ってダイニングを大きくとるのも良いでしょう。
ソファを置いていたスペースの分もダイニングテーブルを伸ばし、
広く大きなダイニングテーブルをリビングの主役とします。
ダイニングテーブルが大きければ、お子さんの勉強もしやすいでしょうし、
各々がダイニングテーブルでパソコンをいじったり、何かの作業をしたり。
そんなリビング作りも1つの在り方ですよね。
ダイニングテーブルが大きければ友人を呼んで、パーティー的な事も出来ますし。
思い切って2400mmくらいの幅のダイニングテーブルを置くのも良いかもしれません。8〜10人でテーブルを囲めます。

最近はダイニングテーブルに合わせて使える『リビングダイニングソファ』という座面高が高いソファもあるので、
テーブルの一辺をこのソファにすると、くつろぎ性も維持できるのではと思います。
オープンスペース型

テレビに向かってソファを置かないという事は、ソファの向きが固定されないという事です。
なので例えばソファを壁に寄せて置いたりもありですよね。
その分広くなったスペースには大き目のラグを敷いて、子供が遊んだり、お父さんが筋トレしたり。
そんな多目的な使い方をするリビングの在り方も見えてきます。
テレビが無くなるとは、部屋の方向性が消える事
テレビがあれば自ずと視線の集中する先。つまりは部屋の中心と方向が決まってしまいます。
ですがテレビが無いという事は、『部屋に方向性が生まれない』という事だと思います。
そうなれば自然と、それぞれがそれぞれの事を自由してくつろぐ広場。
みたいなリビング作りの在り方も見えてくるのかなと。
個々で楽しめるコンテンツが増えている今だからこそ、同じ空間でそれぞれが違う事をする。
そんなリビングの在り方もありそうですよね。
何にせよ、これまでの常識みたいな価値観から離れて、テレビを中心としない家を作る世代も今後は増えると思っています。
まとめ
という感じで、テレビが無いリビングはどんなレイアウトになるか?という考察でした。
時代や世代が変われば家づくりの在り方も確実に変化してくるかなと。
そういった時代の変化には敏感になっていたいものです。