今回の記事はインテリアコーディネーターとしての仕事のご紹介です。
新築のマンションをご購入された方からのご依頼で、内装の設計段階からコーディネートを担当させて頂きました。
今回の記事では内装のこだわった部分や納品した家具や雑貨など。詳しくご紹介します。
部屋作りの参考にしてもらえたらと思います。
マンションコーディネート
目指したのはスタバのような居心地の良さ
まずは完成した部屋の全体像からご覧頂きたい。洗練されていながら落ち着いた雰囲気を感じる空間を目指しました。
1番わかりやすいイメージはスタバのようなイメージ。かっこよく洗練されているんですが、堅苦しい重厚感は無い。どこか軽さも感じるような空間。
マンション本来の仕様では部屋の中央には仕切りが付いており、メインスペースは2つの部屋としても使えたのですが、今回は仕切りを最初から撤去。マンションでも広く開放感を感じられるようにしています。
実際に2部屋を繫げた空間はかなり広く感じます。大空間、開放感。
アクセントクロスにもこだわって
内装設計段階から携われたこともあり、アクセントクロスにもこだわっています。チャコールグレーのクロスを部屋の2面に貼っています。これによりグッと引き締まった空間を演出。スタイリッシュ感、知的度が増します。
キッチンのカウンターの1面のクロスにはベージュカラーを。雰囲気が暗く落ちすぎないように、ここはさりげない色使いでトーンアップしています。
『ウォールナット×モノトーン』な色使い
床材はウォールナット。2色のアクセントクロスが馴染みます。後ほどご紹介しますが、家具も基本的にはウォールナット。
『ウォールナット×モノトーン』な配色が基本となっています。
家具や雑貨もご紹介していきます。
ダイニングチェア
NO WHERE LIKE HOMEの『AREN CHAIR』。ウォールナットのフレームにPVCのブラックレザーという組み合わせです。
座面にステッチが十字に入っているのがポイントですね。
ダイニングテーブルはお客様がこれまでにお使いだったテーブルをそのまま活かしています。
材質はチェリー。経年変化して色が濃くなっていますね。濃い色にエイジングも進んでいるのでウォールナットの椅子と合わせても相性が良いです。
空間を広く見せる為に、あえてテーブルはキッチンカウンターに横付けしています。
TVボード
TVボードはレグナテックの『ポンテTVスタンド』本体にはウォールナット材が使用されています。
薄い筐体にハの字に開いた四本の脚。細めのブラックガラスがスタイリッシュさをさらに惹きたてますね。
高さのある脚が付いてるので目線の高さは落としすぎず、テレビを視聴できるのもポイントですね。
ソファ
ソファは以前の住まいでお使いだったものをそのまま活かしています。esticというブランドのソファですね。奥行きがあり広い座面ですが、座面高は低めとなっていますので、圧迫感は生まないソファとなっています。いわゆるロータイプなソファですね。
クッションは今回のコーディネートに合わせて新調しています。部屋のコンセプトカラーとトーンを合わせつつ、挿し色に落ちつたブルーを採用しています。
微妙な色違いのクッションを合せることで、全体のトーンは損なわないようにしているのがポイントです。
ブランケットも使わない時はソファに斜めがけ。リラックス感を演出します。
ドロワー
収納スペースの確保として、ドロワーを置いています。こちらのドロワーもレグナテックの製品『モルティドロワー』です。
前板の木目使いがとても印象的。シンプルながら迫力があります。存在感のあるドロワーです。脚も細めのブラックの金属脚でスタイリッシュ感を演出します。
前板はプッシュ式で押すと開くような構造となっています。
デスク&デスクチェア
幅2200mmあるウォールナットのデスク。こちらもレグナテックの製品『イデアールデスク』。
こちらもまた、シンプルで飽きのこないデザインとなっています。横幅が2200mmとかなり幅がありますので、それだけで存在感を醸し出します。部屋の端にあるけれど、主役と言ってもいい存在感。
大きなデスクがあるだけで、カッコいいですよね。このデスクは天板の大きさや、下段の収納部分の組み合わせ数がかなり多く、セミオーダーをするようなイメージで自分だけのデスクを作ることが出来ます。
デスクチェアにはYチェアを。定番ではありますが、間違いの無い一品です。座面クッションも専用のレザーチェアパッドを合わせています。
パーソナルチェア&サイドテーブル
リラックスして座ることが出来るイームズのロキングチェアをソファサイドに。本体のシェルカラーはブラック、脚にはウォールナット材が使われています。ゆらゆらと揺れるロッキングチェアは座っているだけで気持ち良いんですよね。見た目も最高にクール。
サイドテーブルにはやはりレグナテックの製品『グラシュー44サイドテーブル』
丸いウォールナットの天板。天板の影が落ちたようなスチールの支柱がスタイリッシュです。
ソファに差し込んで使うことも出来るサイドテーブルです。
照明関係
照明にもこだわっていますディクラッセのエトワールやアートワークスタジオの照明など。
照明を灯すことで、天井や壁に影が落ちるのがポイントです。それだけで立体感と奥行き感が増すんですよね。昼と夜で部屋の表情が変化するのもポイントです。
照明のコードリールのデザインにもこだわっています。
ちなみに全ての照明はアレクサとも連携しています。『アレクサ、照明つけて』で一発で全てが操作可能。
その他のインテリア
今回は、あらゆる雑貨や小物選定もさせて頂きました。キッチンも全て黒で統一していることもポイントです。
バルミューダのレンジにケトルなど。基本は黒で統一しています。黒でばっちりキメていますが、キッチン奥のクロスにベージュがあることで少しマイルドな雰囲気にしているのもポイント。この辺りの色使いでもスタバ感を作れている気がします。リラックス感が出ますね。
植物なども多めに配置することで伸びやかな雰囲気に。植物があるのと無いのとでは印象は大違いです。空間が優しくなります。ちなみにサボテンは『ヌーダム』という品種。迫力があります。
ちなみに植物で部屋の四隅に置いた掃除機を隠しています。生活感を消す為のテクニックですね。
木製のアートパネルもアクセントになっています。
おわりに
という感じで、今回担当させて頂いたマンションのコーディネートをご紹介させて頂きました。
他にもまだまだこだわった箇所がありますが、紹介が永遠に続いてしまうのでこの辺りで。
スタバのように、コーヒーを飲むひとときを楽しめるような。そんな落ち着いた印象の空間に仕上がったなと思います。
スタイリッシュで洗練されていますが、堅苦しくは無い。そんな空間です。
インテリアはかけ算のようにそれぞれのアイテムが作用しあって雰囲気を高めあっていくのが面白いところなんですよね。
コンセプト(使う色や雰囲気)を決めてから、家具や雑貨を選ぶと、自然と統一感が生まれると思います。
今回の記事を家具や雑貨選びの参考にしてもらえると嬉しいです。