今回は家具選びについてのお話です。
家具を選ぶ時にフローリングの色って1つの基準になりますよね。
例えば、
ウォールナット系の濃いブラウン色の床に、オーク系のナチュラル色の家具って置いても大丈夫なの?
みたいな疑問を持った事がある人も多いのではないかと思います。
この疑問に関してですが、結論から言うと
『床と揃えた家具を置いても大丈夫ですし、違う色味を置いても大丈夫です』
基本的にインテリアには決まりが無いのですが、床と置く家具の色味で変わってくるのが『空間の持つ雰囲気の重さ』です。
今回の記事では、床の色と合わせる家具によって、こんな風に見え方が変わるよ。という話をしてみたいと思います。
フローリングの色と、家具のバランス
という訳で、今回は床に合わせた家具の雰囲気についての話しです。
床ウォールナット / 家具ウォールナット(ブラウン色)
重厚感のある落ち着いた印象に
ウォールナットの床にウォールナットの家具を合わせれば知的で重厚感のある空間になります。
大人っぽく。ぐっと重心が下がったような空間のイメージですね。
床ウォールナット / 家具オーク(ナチュラル色)
落ち着きはあるけれど、重すぎない印象に
ウォールナットの床に、オーク系のナチュラルな色の家具を置いた場合です。
例えばこの写真。床はウォールナットですが、ソファやテーブルにはナチュラル色のオーク材を使用した物を合わせています。
すると、基本的には落ち着いた空間なのだけれど、ウォールナットで統一した時とは違い、そこまで重厚感は感じないと思います。軽くなった感じと言いますか。
雰囲気の『重さ』のバランスをチューニング
要は空間の持つ『雰囲気の重さ』のチューニングですね。配置する家具によって、どのレベルの雰囲気に空間を調整するか。というイメージだと思います。
ナチャラルな床にナチュラルな色味の家具を合わせれば、とても明るく軽い空間になりますし。
ナチュラルな床にウォールナット系の家具を置けば、明るいんだけれど、少し落ち着きも感じる。みたいなニュアンスの空間を作る事が出来ます。
この考え方は家具選びの1つの指針になるんじゃないかなと思いますよ。
例えば、こちらのダイニングセットは、ウォールナット材のテーブルにオーク材の椅子を合わせる事で、空間の雰囲気が重い方に寄り過ぎないようにしています。
ファブリックの色でも同じ
これは木の色に限った話しでも無く。ソファや椅子に合わせる布の色でも基本的には同じです。
グレートーンで揃えれば、落ち着いた印象に
基本的にソファなどのファブリックは無彩色(グレートーン)で揃えれば落ち着いた印象を作ることが出来ます。
例えばウォールナットの床に、ウォールナットの家具。そこにブラックレザーなどのソファやチェアを置けば、もう重厚感たっぷりのキメキメな大人な空間の完成です。
カラーを入れれば軽い印象に
ブルーやグリーン、イエローなどの発色の良い色を加えると、その分、空間は少し軽くなります。
床と置いた家具がウォールナットの空間だったとしても、挿し色で色を少し足してあげると、重厚感は少し和らぎライトな印象になります。
空間には絶対的な正解というものも無いので、そんな風に自分が目指す空間の雰囲気の『重さ』を調整しながら家具を探すと選びやすくなるんじゃないかなと思います。
統一感は『質感や材質』による影響が大きい
それと、もう一つ。空間の統一感の作り方についてを少し。
よく聞く『統一感のある部屋』という言葉で連想するのは、今回ご紹介しているように『色を揃える』という考え方だと思います。
もちろん色を揃える事で、部屋の雰囲気を統一する事が出来ます。
それと同じくらい、統一感に影響するのが『質感』です。
例えば、木の質感で統一した空間に、安っぽいプラスチック製の物が入るとそこだけ浮いて見えるんですよね。
色も大事ですが、そんな風に質感を統一してあげることも大事な要素だと思います。
木目を印刷したプリント合板の家具では無く、突板製でも本物の木を使用している家具を選ぶみたいな。質感が揃っていれば多少の色の差があっても不思議と馴染んで見えますよ。
まとめ
という感じでフローリングの色に合わせた家具選びについてでした。
『空間の持つ雰囲気の重さ』を意識すると家具が選びやすくなると思います。
単純に『色』だけで揃えるので無く、物の持つ『質感』を揃えてあげることもぜひ意識してみてください。
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