最近、YouTubeを見ている中でlo-fi hip-hopというジャンルに出会い、部屋に居る時は基本的にこの音楽を垂れ流しするようになりました。
今回の記事では、lo-fi hip-hopの音楽についてと、lo-fi hip-hopから見る今後のコンテンツの流れを考えてみています。
『lo-fi hip hop』抑揚が無いという心地良さ
まずはlo-fi hip-hopがどういうジャンルかという事は、音楽を聴いてもらうのが早いかと。
ちなみにこのライブ配信の動画は2020年2月23日からひたすら続いています。半年近くlo-fi hip-hopを垂れ流し続けている。
ゆったりとしたテンポで、フレーズがループする物が多いです。
そして、最大の特徴だと思うのが基本的に曲が頭に残らないこと。
新たな『環境音』のような音楽スタイル
言葉にするとするなら『新しい環境音』のように生活に取り入れる事が出来るイメージ。感覚としてはジャズを聴いてる時のような感覚に近いですかね。
ただ、ジャズより抑揚はずっと少なく、聴いていても良い意味で感情が揺さぶられない。
フレーズが頭に残らない。聴いていてもこの曲なんだろ?と曲名を確かめたくならない。
とにかく、こちらの意識に介入してこない。そんなイメージの音楽ジャンル。良い意味でエモくない。
だからこそ、作業中はもちろん、読書中や掃除中。ボーっとしたい時でも。
ずーっと垂れ流していても、全く邪魔にならない心地よさがあります。
文字通り、BGM。
肯定的な感覚で感情が揺さぶられないという優しさがあります。
個人的には、インストの曲が好きで、Haruka Nakamuraやspecial othersなど。歌詞の無いバンドの曲を好んで聴いていました。
これは、作業中に歌詞のある曲を聴いてしまうと、耳が日本語を拾ってしまって意識がブレる為です。
そんな風に、これまでインスト曲や自然音など。作業用のBGMを色々と試してきました。
lo-fi hip-hopを聴くと、現在での自分にとっての最適解を見つけたような感覚があります。
繰り返してしまいますが、メロディを聴かせにこない。というスタンスが凄いなと。その距離感が最高に心地良いんですよね。
他の物で例えるなら、無印良品的な感じでしょうか。主張が少ない感じ。本のジャンルで例えるなら、エッセイでしょうか。
スタッフとの距離感が丁度良い、最高に居心地の良いカフェを見つけたような感覚。
『映え疲れ』を癒すコンテンツが来るのでは
ちょっと話はズレますが、
今後、色々なジャンルでlo-fi hip-hopのようなスタンスのコンテンツが重宝されそうだなと思います。良い意味でゆるいと言いますか。
個人でラジオ番組が作れるVoicyも、そんな発想のコンテンツですよね。
lo-fi hip-hopの存在を知ったのは、YouTuberの瀬戸弘司さんの動画からだったのですが、最近、瀬戸さんの動画の中で『ながら聴き出来るコンテンツに移行したい』という事が語られていました。
気合を入れて見るのでは無く、そばにおいておけるようなコンテンツにしたいと。この話に、すごく共感しました。
例えばYouTubeを例にとっても。
僕自身、色々なYouTubeのチャンネルを登録しているけれど、全てを見るには時間が足りないと思ってるし、
そして熱量のあるコンテンツは受け取る方にもそれなりにパワーが必要だと思うんですよね。
映画もずっと見てたら疲れるのと一緒ですよね。
映画のように目的を持って行くコンテンツと、ラジオのように『ながら』で体験出来るコンテンツ
インスタを始めとしたSNSで、いわゆる『映え』という感覚が誕生しましたが、そろそろ『映え疲れ』してきた人も多いのでは。
『映え疲れ』した人達を癒すコンテンツがあっても良いのだろうなと。思ったりしています。
濃い味で無く、あえて薄味を狙って作るような。
何にせよ、動画を始めとしたエンタメ以外でも、あらゆるジャンルで、こうした肩の力が抜けたコンテンツはこれから評価されていくような気がしています。
これはどちらが良いとかでは無く、コンテンツは二極化していくんでしょうね。
まとめ
という感じでlo-fi hip-hopについてご紹介してみました。個人的にはこの音楽ジャンルに出会って、新しい音楽体験をしているなと思います。
えらく感動しました。ぜひ、作業中や生活の中で、BGMとして試してみてください。
ちなみにSpotifyにもlo-fi hip-hopのプレイリストがありますよ。
個人的には、このブログも気が向いた時にゆるりと覗いてもらえる場所になると良いのかなと思ったりしています。
こんな感じで仕事や暮らしを通して感じた事を、コツコツゆるゆると発信していきたいなと思います。