コラム

雑貨屋さんを始めたい方へ。仕入れ方法を元インテリア雑貨店員が解説します。

雑貨屋さんを経営してみたい。

このページに検索で辿り着いた人はそんな事を思い検索してくれたのではないかなと思います。

雑貨屋さんを始める上で必ず必要になるのが『仕入れ』です。

ただ仕入れと言っても業界経験が無い人であればどうして良いのかわかりませんよね。

そこで今回の記事では雑貨の仕入れ方法をざっくりとですが解説します。私は10年近くインテリア雑貨を扱うお店で働いてきました。その経験からの情報ですので、雑貨屋さんに興味がある方はぜひ読んでもらえたらと思います。

雑貨の仕入れ方法には大きく分けて『問屋さんと取引』、もしくは『メーカーと直接取引』をする必要があります。


雑貨の仕入れ方法

1.問屋さんと契約する

雑貨屋さんを始めたい方へ。仕入れ方法を元インテリア雑貨店員が解説します。

1番手っ取り早い方法が『問屋』さんと契約する事です。

問屋さんと契約することで沢山のメーカー品を一気に扱う事が出来るようになります。『雑貨 問屋』と検索するだけでも沢山の問屋さんが出てきます。出てきた問屋さんのホームページを見て扱いたいメーカーがあれば問い合わせしてみると良いでしょう。

この検索に住んでいる地域、例えば『雑貨 問屋 東京』のように検索すれば自身が住んでいる地域に強い問屋さんを見つける事も出来ると思います。

とはいえもっと手軽に問屋さんを見つけたい。そんな方には『スーパーデリバリー』がおすすめです。

SUPER DELIVERY

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スーパーデリバリーはネットショッピングのような感覚で仕入れ注文が出来るサービスです。取り扱いメーカーもとても多く、沢山の雑貨やアパレル品など。ジャンルは多岐にわたります。

クレジットカードでの支払いも可能ですので、入金の手間や振込の手間も省けてしまうのが良いところです。

もちろんスーパーデリバリーを使用する為にも審査はありますが、審査をクリアすれば沢山のメーカーの商材の仕入れが可能です。

▷SUPER DELIVERY 公式サイト

問屋さんのメリット

一つの取引契約で沢山の商材を扱う事が出来るようになる。

やはり最大の魅力はその手軽さですね。一つの取引契約で沢山の商材を扱う事が出来るのは大きなメリットです。

問屋さんのデメリット

ブランド力を大事にしたいメーカーは問屋さんに卸していない事が多い

問屋さんと契約することで沢山の商材を扱う事が出来ますがそこにはデメリットもあります。問屋さんを経由するとどこに自社の商材が流通しているのか管理しきれなくなる為、商品のブランド力を大切にしたいメーカーは問屋さんに卸していない事多々あります

他とは違う独自性の強い商品を展開しているメーカー程この傾向は強く、直接契約のみで販路を管理しているメーカーもあり、そういった商品は問屋さん経由では扱えません。

メーカーと直接繋がりにくい為、新商品などの情報が入りづらい

基本的にそれぞれのメーカーの最新情報も問屋さん経由となる為、商品の新作情報はワンテンポ遅れたり入りずらくなったりする事もあります。

少し脱線した話になるかもしれませんが。どの業界でもそうだとは思いますが、ネットが発展している昨今では問屋さんの力は弱くなっているのが現状です。以前はネットが無いから問屋さんに商材を拡散してもらっていた。という背景があると思いますが、今の時代SNSなどを使えば情報は拡散できますからね。

将来的にも問屋さんが存在しているのかは未知数です。

2.メーカーと直接契約する

雑貨屋さんを始めたい方へ。仕入れ方法を元インテリア雑貨店員が解説します。

先に書いたように問屋さんを通さないメーカーに関しては直接取引をする必要があります。直接メーカーに交渉すると言っても大変ですよね。そんな時は雑貨の展示会に参加するのがおすすめです。

展示会に参加する

雑貨業界では、見本市とも呼ばれる展示会が定期的に開催されています。

沢山の企業が一堂に介しその場で直接商談が出来ます。

展示会にも色々と種類がありますが、メジャーどころをいくつかご紹介します。

その中でも一際大きな展示会が『ギフトショー』です。

東京ギフトショー
雑貨屋さんを始めたい方へ。仕入れ方法を元インテリア雑貨店員が解説します。

日本最大の雑貨の展示会です。国内外から約3000社の企業が集まります。東京ビックサイトで年2回開催が通例です。

本当に沢山のジャンルの出展企業が集っているので、行くだけでもかなりのメーカーと取引を始める事が出来ると思います。

事前登録をすることで無料で入場が可能ですし、一度行けばそれ以降は招待状が届くようになります。

▷東京ギフトショー公式ホームページ

EXTRA PREVIEW
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東京ギフトショーの開催に合わせて類似の見本市も同時開催しています。その一つが『EXTRA PREVIEW』です。

この展示会では個性が強めな雑貨メーカー、独自性を大事にしたいタイプの企業が集っている印象です。

東京ギフトショーが『広く浅く』という印象に対して、EXTRA PREVIEWは『狭く、深く』という感覚。

他であまり扱っていない雑貨を揃えたい。という人におすすめな展示会です。

こちらの展示会も事前に来場登録をすることで入場が可能となります。

▷EXTRA PREVIEW公式ページ

MONTAGE
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こちらも同じく。ギフトショーに合わせて開催しているのが『MONTAGE』

切り口としては先ほど紹介した『EXTRA PREVIEW』と同じようなイメージ。ギフトショーでは見られないような個性的な雑貨が集まっています。

バイヤーの方のみが入場可能となっていますので、こちらもサイトから事前登録は必須です。

▷MONTAGE 公式ページ

直接取引のメリット

情報が早い

やはり問屋さんを通すより新商品などの情報が早いのは直接取引のメリットでしょう。早ければその分売り場に鮮度を出す事が出来ます。

そして、取引を続けているとメーカーの営業さんツテでも新しいメーカーの情報が入ってくるようになります。

直接取引のデメリット

メーカーと直接取引をすることで商材の幅を広げる事が出来ますが、とはいえそこには直接取引が故のデメリットもあります。

入金手数料や送料がかかる

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問屋さんであれば基本的に入金は一度で済みますが、直接取引の場合はそれぞれ個別に入金する必要があります。

入金の手間も手数料もそれぞれに発生するので数が増えてくるとそれなりのコストになります。

また、送料に関しても仕入れ価格で○円以上で無料などの規定がそれぞれの会社にあるのですが、直接取引だと一社の商材だけでその条件を満たす必要があります。

問屋さんだと色々なメーカーの商材を合算して発注する事が出来る事もあるんですよね。全部の問屋さんがそうではありませんが、合算でサービスしてくれるところもあるので問屋さんの方が金額を作りやすかったりします。

3.作家さんと直接契約

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番外編的に、クラフト作家さんなどと直接取引をする事で商材を増やす事も可能です。個人作家さんも販路を探していたりしますからね。お互いのイメージが合えば商品を置かせてもらう事も可能です。

デメリットとしては個人作家さんとの契約は、仕入れ値が高くなりがちです。いわゆる掛け率がメーカー品より高い事が多いですね。これは生産量などの違いもありますので致し方がないかなと。

やり方にもよるでしょうが、こうした個人作家さんだけの商品で経営することは至難の技だと思います。お店のスタイルにもよりますが上手くメーカー品などと混ぜて、魅力的な売り場作りのアクセント程度に活用するのが良いのかなと個人的には思います。

おわりに

という感じで簡単にですが雑貨の仕入れ方法を解説してみました。

基本的に商材は誰でも同じものを仕入れる事が出来ます。基本的に企業は利益を出したいものですからね。個人であってもしっかり自分の考えや作りたいお店のイメージを伝える事が出来れば思った以上に取引してくれます。

それらをどう陳列するか、どう見せるかでお店の価値が作られていくものだと思います。

まずはスタートラインに立つ為に。雑貨屋さんを経営してみたいという人には今回の記事を参考にしてもらえたら嬉しいです。



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