去年のAmazonプライムデーで、電子書籍のの『Kindle Paperwhite』を買いました。購入から半年以上使ってみて、色々と気づいた事があるので、つらつらと書いてみようかなと思います。
Kindleを使ってるとはいえ、相変わらず『紙の本』も沢山買っています。その中で気づいた、『Kindle』と『紙の本』のそれぞれの違いについての『気づき』のご紹介といった感じです。
結論:電子か紙かは、用途によりけり
最初に結論から書くと、電子書籍と紙の本は用途によってお互いに優れてるところ、苦手なところがあります。
こっちの方が優れてる!と言うつもりはありません。強いて言うならどっちも良い。用途によりけり。
それぞれを使ってみての『気づき』
という訳で、『Kindle』と『紙の本』について、それぞれの気づきを書いていきます。
Kindle

まずはKindleのメリットから。
シンプルに軽い、薄い

Kindle に限らずですが、全ての電子書籍に言える事は、『軽くて、薄い』
つまりは『持ち運びやすい』という事に尽きるなと思います。
その気になれば、何千冊もの書籍をこの薄い板に入れて持ち運ぶ事も可能ですからね。
今年の初めに京都に旅行に行ったのですが、Kindleだけを持っていきました。

ちなみにKindle Paperwhiteの重さは182g。
この軽さだと、鞄の中に入れていても全然気にならなかったです。

移動中の飛行機内でも、スマートに読書が可能でした。

紙の本との比較:持ち運び性とか
当たり前ですが、紙の本は物としてかさばる。旅行に持って行くとしても、せいぜい文庫本一冊か二冊でしょう。
買えば買うほど増えていく紙の本は、保管スペースも考えねばならない。
買ってすぐ読める
電子書籍は買った瞬間に『すぐ読める』
ダウンロードすれば、数十秒のダウンロード時間で読書が可能です。
文字通り、思いついた時にその場で読めます。
本屋へ買いに行く、あるいは通販で届くのを待つのが億劫に感じる方には良いなと。
Amazonプライム会員だと追加料金無しで色々読める
Kindleを使っていて良いなと思ったのは、Amazonプライム会員なら追加料金無しで書籍が読めること。もちろん全ての本が対象ではないですが、たまに覗くと気になっていた本や、ベストセラーになった本が読み放題の対象になっていたりします。
感覚的には無料(実際はプライム会員費を払っている)で読めるのはかなり便利。
ちなみに、スマホやタブレットからもKindleはアプリで読めるので、Amazonプライム会員だけど、まだ試した事が無い。という人はぜひアプリをダウンロードしてみてください。
紙の本
さて、お次はKindleを使った事で発見した、紙の本への気づきについて。
物理的に本があるということ

Kindleを使っていて感じた紙の本のメリット。それは物理的に本が存在している。という事だと思います。
当たり前ですが、Kindleは全てがデータなので、どんなに本を買っても物質的には増えない。
本は買えば買うほど、本棚、あるいはデスクの上に増えていきます。
これ、物が増えてデメリットに感じがちですが、良く考えるとデメリットだけでも無いんだなと。
例えば、読み掛けの本がテーブルの上に置いてあったり、カバンの中に入っている。
そうすると、生活の中で自然と目に入る回数が増えます。
目に入る度に、この用事が終わったら読もうかなー。とか、次に読まなきゃなー。とか。自然と意識出来ます。
この緩く生活に入ってくる感じが、個人的にはけっこう良いなと。
Kindleとの比較:物質感
Kindleは物質的に目に入っても、読み掛けの本のタイトルや情報は目に入ってこないので、読み掛け途中の本をいつの間にか忘れてしまう事があります。
私は色々な本をつまみ食いように読むタイプななんですが、少し時間が空くと何読んでたか忘れちゃうんですよねー。
そもそも何冊も同時に読み進めなければ、忘れないんでしょうけれど。
ぺらぺらとページをめくる偶然性

これも、物理的なメリットなのですが、紙の本はパラパラと直感的にめくれます。
私は、仕事で行き詰まったりした時は、パラパラと本をめくって流すように見る事があります。
そうすると、不思議とその時の自分に必要な言葉などが見つかる訳で。
そんな『偶然性』みたいな物は、物質的にページが存在していないと、出来ない機能だなと。
特に、写真やイラストなどのビジュアルの要素が多い雑誌などは、パラパラとめくって直感的に良いなと思うページで手を止める事が多い。
なので、雑誌系は紙の本の方がしっくりくるなと。思いました。

Kindleとの比較:紙のめくり
Kindleは基本的にページ送りは画面タップ。直感的なページのめくり方はする事が出来ないです。
読破感

あと、本を読んだ後の読破感。みたいな感覚も紙の本の方がありますね。
というのも、紙の本であれば、本が終盤になればなるほど、残りのページ数が無意識にもわかるんですよね。当たり前ですが。
例えば小説であれば、残りのページ数から、話がクライマックスだという事を直感的に感じる事が出来ます。
これは、1つの『演出』のような機能だなと。
残りページ数が常に左の親指にあり、そのページ数が残されたストーリーだという感覚。
例えば、映画館で映画を見ていても公表されている上映時間から、終盤に『もうすぐこの映画も終わってしまうなー』みたいな感覚ってあるじゃないですか。
もう少し物語に浸っていたいけど、終わってしまう寂しさ。みたいな。余韻感ですかね。
この感覚は『紙の本』を読んでいる時の方があるなー、と。

Kindleとの比較:読破感
Kindleには、左下に残りのページ数が表示されます。表示はされるのですが、常に見ている訳ではなく、読み進めていると『気づいたら終わってしまった』みたいな事もあります。
唐突に終わってしまうので、Kindleは余韻的な要素が少ないなと。あくまで個人的な意見ですが。

という訳で、Kindleなどの電子書籍と紙の本はこんな人にオススメ。ということをまとめてみました。
・電車やバスなどの公共交通機関での移動が多い人
・旅行に行った先で本が読みたい人
・Amazonプライム会員の特約で、とにかく沢山本を読みたい人
・部屋が本で溢れるのが嫌な人
・『今』すぐにでも読みたい人
・ミニマリスト
・感覚的に本を読みたい人
・本に言葉の偶然性を求める人
・本を読み終えた後の『読破感』が欲しい人
・部屋に沢山本があるのが好きな人(耐えれる人)
こんな感じでしょうか。電子書籍の購入に迷いのある方は参考にしてみてください。
まとめ

という感じで、Kindleを半年使ってみた感想や、その中で気づいた紙の本への気づきなどをご紹介してみました。
基本的には電子書籍、紙の本。どちらにも、良いところがあり、目的によって使い分けたいなと思います。本に何を求めるか。
今回色々と考えてみれば、電子書籍、紙の本は両極端にあるような存在で改めて面白いなと。
電子書籍と紙の本は、そこに求める『目的』が違うので、テクノロジーが発達してペラペラとページをめくれる電子書籍が登場しない限りは、紙の本は今後も無くならないだろうなと思いました。