人生をこれまで生きてきて、沢山の物を買ってきました。物を買えば、必ず『開封』という行為が待っている訳ですが、その数ある『開封』という行為の中で、最良の瞬間はiPhoneの箱を開ける時だと思います。
今回の記事では、iPhoneの『箱』の魅力を個人的に語ります。
iPhoneの箱
![iPhoneの『箱』の魅力を語る。【箱を解体してみました】](https://sumuro.net/wp-content/uploads/2020/02/6A25F3F8-09D4-43C9-AD45-399A2AE8456C-5622-0000043B0FDE2F81-700x467.jpg)
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という訳でこちらがiPhoneの箱。今回使用するのは『iPhone5』と『iPhone X』の箱です。
ちなみに、iPhoneは4の発売時から定期的に買い替えては使い続けています。
iPhoneの箱の魅力
この箱の魅力は色々な視点から語れるのですが、まず最初に触れたいのは外箱と内箱の精度の高さが演出する『開封までの時間』について。
開封までの時間演出
iPhoneを買った事がある方ならば経験していると思いますが、外箱を持ってもすぐには外箱は持ち上がり外れません。
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外箱を持つと、ゆっくりと時間をかけて本体が滑るように出てきます。
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その時間は3秒〜5秒ほど。
これは外箱と内箱の精度がとても高いからです。ゆっくりと空気が抜けるように箱が開きます。
外箱と内箱を両手で持ち、開けようとしても、箱の精度が高過ぎて外箱と内箱のクリアランスが少なく。やはりスムーズには開ける事は出来ません。
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iPhoneの箱を裏面から見た感じがこちら。
本当に隙間が無く、高い精度で箱が作られている事がわかります。もはや職人芸。
新しいiPhoneを買った時は早く開けたいし、見たい、触りたい。そんな高ぶる気持ちをブーストするように『焦らす』ようなこの演出。
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そして、やっと外箱を開けれるとすぐに目に飛び込んでくる『iPhone』
『箱を開封する』
普通では気にも止めないような、ただそれだけの動作を、完全にエンターテインメントに昇華しています。
開封時の『ほんの少しのストレス』
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先ほどご紹介した通り、iPhoneを開けるときには『開けるのに時間がかかる』という小さなストレスが組み込まれています。
これが素晴らしいなと。
人間、お腹空いてる時に食べた最初の一口が1番美味しく感じるように。
夏の暑い日に、喉を枯らして飲むビールの最初の一口が美味しいように。
iPhoneの開封の場合は、開けるのに少し時間がかかる。それも、不快には思わないレベルのほんの少しのストレスで。このストレスをアップルは意図的に組み込んでいると思います。
この、感動に辿りつくまでのほんの少しのストレスが、『iPhoneを開封する』という事が特別な瞬間と感じる1番の理由だと思います。
箱のエッジの作り込みの精度
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そして、もう一つ語りたいのが、iPhoneの箱の異常なまでのエッジの作り込みの高さ。
![iPhoneの『箱』の魅力を語る。【箱を解体してみました】](https://sumuro.net/wp-content/uploads/2020/02/3AFF7CF6-ED17-41AF-B05B-4DE1F1D3B3BC-5622-0000043B5E675CE0-700x467.jpg)
写真でもわかりますが、iPhoneの箱はエッジに直角に90°の角度が付いています。
とにかくエッジがシャープで綺麗。角が恐ろしく尖っていて、箱を持っていると『塊感』をすごく感じます。
例えるなら、なんでしょうね。金属の塊のような。とにかく、日常的に暮らしていると、ほぼ出会う事がないレベルの直角具合。
この箱のエッジの作り込みの高さが、iPhoneが他のスマホとは違う事の差別化にも繋がっていると思います。
さらに、このエッジのシャープさが、iPhoneを開封する事への『期待感』を確実に増幅してくれていると思います。
箱、解体してみました
という事で、今回はこのiPhoneの箱のエッジの秘密に迫るべく。箱を解体してみました。
その前に、いわゆる『普通の箱』ってどんな感じ?という比較対象として、こちらを。
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こちらはAmazonのアレクサの外箱です。いたって普通の箱です。1枚の厚紙から出来た箱は、当然ですが折った角は丸くなります。
いかにiPhoneの箱のエッジが尖りシャープに出来上がっているかわかりますね。
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という訳で、iPhoneのこのエッジがどう作られているかを探るべく、『iPhone 5』の箱を解体していきます。
![iPhoneの『箱』の魅力を語る。【箱を解体してみました】](https://sumuro.net/wp-content/uploads/2020/02/VYDK8055-700x467.jpg)
こんな感じに、箱の四隅にカッターを入れていきます。
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展開するとこんな感じに。
パッと見、普通ですが観察していくとiPhoneの箱の作り込みのこだわりが見えてきます。
それぞれの面の『台形の厚紙』
それぞれの面に厚紙が付いています。
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厚紙の端の全辺が斜め45°にカットされています。厚紙がチロルチョコのような形で出来ているイメージです。
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それぞれの側面の間に『V』の谷間が出来上がっています。
![iPhoneの『箱』の魅力を語る。【箱を解体してみました】](https://sumuro.net/wp-content/uploads/2020/02/07EC6A31-8AA3-4BE6-96CB-AB29B1A56911-5622-0000043B85E84B34-700x467.jpg)
この45°同士が重なる事で、iPhoneの箱のシャープなエッジが作られているんですね。
大工の技に『留め』という加工があるのですが、まさにそんな感じ。
![iPhoneの『箱』の魅力を語る。【箱を解体してみました】](https://sumuro.net/wp-content/uploads/2020/02/51464507-37CD-426B-B0C7-700A1D4DBD8B-5622-0000043B75828F8F-1-700x467.jpg)
この台形の厚紙を全ての面に精度良く貼りあわせるって、相当のコストがかかってますよね。
箱が1つの作品。まで言ったら過言かもしれませんが、近いところまではきてるクオリティ。
もちろん、そのコストもiPhoneの価格に添加されているとは思いますが。それでもアップルがここまで箱のクオリティにこだわっている事が、またiPhoneを買いたいなと。思わせてくれる、ワクワクさせてくれる理由の1つですよね。
まとめ
![iPhoneの『箱』の魅力を語る。【箱を解体してみました】](https://sumuro.net/wp-content/uploads/2020/02/6B19D236-94D0-4E53-B026-379DE08B4715-5926-0000048C2FB27525-700x467.jpg)
という感じで、iPhoneの箱の魅力を語ってみました。『箱』にここまで熱くなれるのは今のところiPhoneの箱だけです。
アップルの製品やiPhoneを使った事が無い人も、なんでこんなにアップル信者が生まれているのかが、ほんの少しでも伝わったのではないでしょうか?
アップル信者はこうした、些細な演出やクオリティの高さに魅了されて今日も世界のどこかで生まれています。
余談ですが、開けるとすぐにiPhoneが出てくる。というのは『iPhone X』の時に廃止されてましたが、『iPhone 11』で復活したみたいですね。
この『開けた瞬間にiPhoneがある』というのは大事な部分なので、ぜひアップルさんには継続して欲しいと思います。