今回のブログはインテリアコーディネーターの仕事の様子をご報告。先日、佐賀県の家具ブランドメーカー【 CLASSE 】が作るミラーをご注文頂いて、取り付けに行ってきました。設置の様子や CLASSE が作るリーブスミラーの特徴をご紹介します。
CLASSE リーブスミラー

CLASSE が作る家具シリーズに『リーブス』があります。このシリーズはシンプルなデザインの物が多く、ダイニングテーブルやダイニングチェア、デスクなど。
そのどれもが、とにかく無駄が無くてシンプル。ザ・スタンダード、と呼ぶにふさわしい形をしています。
今回は、そんな『リーブス』シリーズの中からミラーをご紹介します。

シンプルな木製の枠に、大きな鏡面。
リーブスシリーズの家具はサイズをセミオーダー出来るのですが、今回は縦1800mm×横800mmで製作しました。
洗面台の上に取り付けられるような小さなサイズから、今回納品したようなサイズの姿見まで。場所に合わせた製作が可能です。

枠に使う材種も選択出来ます。今回はお使いの他の家具や、床材の色に合わせて『ウォールナット』を選びました。
選べる材種は『ブラックチェリー』『ウォールナット』『ハードメープル』『ビーチ』『オーク』の5種類。木の特色については、以前に書いた記事『組み合わせが色々と選べる。平田椅子製作所の『 CAPRA Half Arm Chair 』と『 TOPO Bench 』内でも少し触れているので、こちらを参考にしてみてください。

壁掛けへの取付は、『ドッコ式』と呼ばれる方法です。壁に引っ掛ける板を取り付け、そこにミラー背面の穴を引っ掛けるような作りです。
下地の無い石膏ボードの壁に取り付け
壁掛けの姿見として、オーダーを頂きました。取り付ける壁が石膏ボードだったので通常の木ねじではネジが効きません。1800mmの鏡となると、重量もそれなりにあります。
今回は石膏ボードにネジを打つ時に強度を上げる『トグラーアンカー』を使いました。

▽トグラーアンカー
それがこちら。爪が両側に広がったような形状をしています。

ネジを打ち込みたい箇所に、穴を開け、トグラーアンカーの爪を押さえながら、穴に入れ込みます。

打ち込んだら、付属のピンをトグラアンカーの穴に差し込みます。
すると、『カチッ』と音がします。石膏ボードの裏側でアンカーが広がり返しのような働きをします。まさに、釣り針のようなイメージですね。抜こうとしても抜けなくなります。
後は、トグラーアンカーにネジを打ち込むだけ。しっかりネジが効きますので、下地の無い石膏ボードにも固定する事が出来ます。
穴を開けないといけないので、持ち家の方でないと難しいかもしれませんが、壁に棚を取りつけたい時や、少し重量のある物を壁に固定したい時に便利です。

石膏ボードに開ける穴は、プラスドライバーなどでも開けられますので、電動ドリルなどの工具も使わなくても大丈夫ですよ。
ちなみに、石膏ボードの壁に下地があるかどうか確認するのには、こんな道具が便利です。

▽下地探し どこ太


中心に針が入っていて、壁に押しつけるように使います。下地が入っていれば途中で止まりますが、石膏ボードだけですと、ズボッと最後まで貫通します。
貫通した箇所に取り付ける場合は、今回ご紹介した『トグラーアンカー』などで補強してから取り付けるようにしましょう。
関係ないですが、『下地探し どこ太』というネーミングが、便利グッズにありがちな感じで面白いが、機能はしっかりしているのでご安心ください。
まとめ

という感じで、CLASSE が作るリーブスミラーと、石膏ボードへの取り付けの様子をご紹介してみました。木が好きでシンプルなデザインのミラーを探している方にはぴったりなミラーなのではと思います。石膏ボードへの取りつけも参考にしてみてください。
CLASSE【レグナテック】の工場見学の様子も書いていますので、ぜひこちらも読んでみてください。