【旅のコト】佐賀市諸富町にあるレグナテックさんを訪問してきました、工場見学。
2019年4月11日、佐賀県佐賀市諸富町にある「レグナテック」さんを訪問してきました。先日書いて掲載しました「平田椅子製作所」さんのすぐ近くにあります。
福岡県大川市から見ると川の向こう側。佐賀駅よりの場所ですね。
レグナテック
レグナテックさんは日本を代表する「国産家具メーカー」です。国産ですから、全て手作業で作られています。レグナテックさんが得意とするのは、テーブルやチェストなどのいわゆる箱物の大型家具。無垢の木を使った家具を作られています。工場の隣には「CLASSE」というショールーム兼ショップも併設されています。
レグナテックさんでも工場見学をさせて頂きました。
工場見学
テーブルなどの大型家具を作られているレグナテックさん。流石に工場内も広いですね。大きな機械が沢山並びます。
未加工の木。この木が沢山の工程を経る中で家具に生まれ変わります。
この機械では板の厚みを揃えているそうです。
整えた木材は機械に乗せ、それぞれのパーツに。数ある家具のパーツ毎にデータを入力し加工を進めます。
それぞれの部材取りの指示書きが。どちらを上向きに使うか、表面にするかなどもこの時点で決まっています。
こちらもデータを入力して動かすNCルーターという機械。
ボックスの中には何種類ものドリルがついたヘッドがあり、機械が自動でそれらの刃物を使い分けます。テクノロジーって凄い。
そして削り出されたパーツがこちら。
金属の配管パーツのように見えますが、これももちろん木材です。
こちらは「突板」(つきいた)と言って、薄くスライスした木材を芯材に貼り合わせて作る工程風景。白いロールは糊をまんべんなく塗る為の機械です。
糊を付けた木材はこの機械で、プレス。
機械でしっかり圧力をかけ剥がれないようにします。
そしてプレスを終えて出来上がった突き板材がこちら。綺麗な仕上がりです。
場所は工場内の2階へ移り、組み立て作業へ。組み立ても人の手で行われています。奥にも出荷待ちの沢山家具が見えますね。
検品を終えたら袋で包み、ダンボールに入れて出荷となります。
ダンボールに入れるのも人の手、梱包した後も自分達で運送会社さんまで運ぶそうです。
アフターメンテナンス
レグナテックさんの家具を個人的にもお勧めしたい理由の1つが、アフターメンテナンスが出来るという事。ここまで見て頂いた通り、全てのパーツを場内で作られているので、万が一、乾燥などにより木が割れてしまった。などのトラブルが起きても直してくれます。
木のトラブルはケースバイケース。トラブルの相談は毎回違うそうですが、どうやったら直せるか、補修出来るか、というのを皆さんで本気で考えてくれます。とても心強いです。
ARIAKE : 有明
レグナテックさんにもARIAKEシリーズが。ARIAKEシリーズの中でも、箱物はレグナテックさんが。そして椅子は平田椅子製作所さんが作られているそうです。得意な部分を分業されています。
ショールームには木材の端材、つかみ取りもありました。
小学生のお子さんの夏休みの工作にも良いですよね。
まとめ
やはり家具作りは根本的に、手作業で作られているという事。だからこそのアフターメンテナンスもあるんですよね。
一度購入したら、中々買い替える事も少ない家具。
国産の家具は輸入品と比べると価格は上がるかもしれませんが、人の手が作っているという安心感、直してもらえるという安心料を買っているという見方も出来るのだなと感じました。