家具屋さんやインテリアショップで家具の価格を見た時に、『えっ、なんでこんなに高いの?』そんなふうに思ったことはないでしょうか?
テーブル一つとっても、価格の差はかなりありますよね。
今回の記事では、家具の価格が具体的にどこで上がっているのかを解説したいと思います。
家具には高い理由も、安い理由も。もちろんちゃんとありますよ。
国内の家具メーカーの価格差の理由
家具はニトリやホームセンターでも購入出来ますし、インテリアショップや家具屋さんでも購入出来ます。
例えばテーブルでも数千円から購入出来るものもあれば、数十万円する物まで。価格差がありますよね。
高い家具を見れば、見た目にも『良いなー』と思うものです。
そんな家具の価格はどこで決まっているのか。
大きくは製造方法と製造場所にあります。
製造方法【無垢材か突き板か】
木の家具には、木をそのまま切り出して使っている『無垢の家具』と、木を薄くスライスしたものを貼り合わせている『突き板の家具』があります。
まずはここで大きく価格の差が開きます。
無垢の家具
無垢材の家具は、木から直接板として切り出しますので必然的に価格も高くなります。見た目にも木をそのまま使いますので高級感が出やすいですね。
突き板の家具
一方、突き板の家具は、木を薄くスライスしたものも芯材に貼り合わせて作る工法です。芯材はMDFなどの木の屑を固めて作ったものを使うことが多いですね。
どこで見分けるの?
じゃあどこで無垢の家具と突き板の家具の違いを見分けるの?ということですが、家具の角を見ればわかりやすいです。
無垢であれば、ひとつの木の塊ですので天板と側面の木目が繋がっています。
突き板は異なる木を貼り合わせているので、天板と側面で木目が繋がっていないんですよね。
上記したように、どちらにも一長一短でメリットとデメリットがあります。どちらが優れている、という訳では無いですが、コストとして見れば、無垢材の方が高く、突き板の方が安いですね。
製造方法【国内製造か海外製造か】
次に価格に大きく関わってくるのが、製造場所です。国内メーカーであっても、国内に工場は持っておらず、海外の工場で作り、日本で販売しているメーカーもあります。
当たり前かもしれませんが、製造場所でも大きく価格は変わってきます。
国内製造
国内製造はいわゆる『メイドインジャパン』
日本の職人が一つ一つ作っています。
基本的には国内で家具を作っているメーカーは受注生産式をとっているところが多いです。特に無垢の家具を中心に作っているメーカーのほとんどは受注生産式を採用しています。
海外製造
国内のメーカーであっても海外の工場で製造しているものもあります。中国やベトナム、インドネシアあたりに工場があることが多いですね。
こんなところでも価格差が
さらには使用している木材に節があるか無いか。節が無い方が木の価格としては高くなります。
無垢材であれば、無垢の木を繋ぐハギと呼ばれる方法で無垢板を作っていくのですが、このハギの幅が大きければ高くなりますし、細いハギであれば価格が抑えられる傾向にあります。
塗装に関してもウレタンとラッカーで価格差が出てきます。
ラッカー塗装の方が価格が安い塗装になります。ですがラッカー塗装は熱に弱く、塗膜が変化しやすい塗装なので注意が必要です。
ウレタン塗装は熱に強く、硬い塗装です。そのぶん、ラッカーに比べるとコストは高くなりますね。
まとめ
という感じで、国内家具メーカーの木製の家具の価格差についてご紹介してみました。
ざっくりですが『無垢材・国内製造』になればなるほど、価格は上がりますし、『突き板・海外製造』になればなるほど価格は下がります。
もちろん全ての家具メーカーが今回ご紹介したことに当てはまる訳では無いでのですが、ひとつの目安のような感じですかね。
国内でも海外でもそえぞれにクオリティやコスト面でメリットデメリットがあります。どちらが優れていることではありませんのであしからず。
家具屋さんで家具を見て価格が高いと思ったとしても『無垢材で国内製造か』だからかー。と思って頂けたら幸いです。