躍動感のある文字、と言われてどんなデザインを思い浮かべるでしょうか。
4月に行った旅の途中、倉敷の大原美術館に立ち寄った際に見つけた風呂敷。
そこには漢字が一文字描かれていたのですが、文字が踊ってるように見えました。
今回は、この風呂敷をデザインされた染色工芸家の芹沢銈介さんをご紹介します。
芹沢銈介
芹沢銈介さんは明治28年(1895年)の生まれです。染色工芸家として数々のデザインを残されています。『型絵染』の保持者として人間国宝にもなった方です。
風呂敷
私は大原美術館で2枚の風呂敷を買ったのですが、そちらをご紹介したいと思います。
喜びの文字

こちらの風呂敷は『喜』の漢字がデフォルメされてデザインされています。筆で描いたような文字や色使いが絶妙ですね。
心の文字

こちらの黄色い風呂敷には『心』の文字が描かれています。こちらも同様に日本的で浮世絵のようなデザインでありますが、どこか現代的な雰囲気も感じます。

『せりざわ』の4文字の捺印も。
包んでみるとこんな感じに


お弁当箱はすっぽり収まるサイズですね。どちらも55cm角の風呂敷です。
本をまとめて持ち運ぶのにも使えます。
この他にも
芹沢銈介さんのデザインはこの他にも沢山あります。
例えばこちら。『風』の文字。
見るからに風が吹いているような、力強いデザインですよね。
『春夏秋冬』の文字。
着物の帯でぐるぐると描いたようなデザインです。
とにかくこの躍動感のあるデザインが素晴らしいですよね。今から100年前に生まれた方のデザインが現代でも買える事も素敵な事だと思います。
まとめ
という感じで簡単にですが、今回は芹沢銈介さんについてご紹介してみました。染色工芸家としてもグラフィックデザイナーとしても凄い方だと思います。気になった方はぜひチェックしてみてください。
恥ずかしながらデザインの勉強をしてきたのに、芹沢銈介さんの事は大原美術館に行くまで知りませんでした。まだまだ知らないだけで色々な方が居るんだなと思った次第です。