お米の美味しさは、コメの種類や炊き方でも変わりますが、入れる器でも変わるんです。今回ご紹介するのは岩手県のお隣、秋田県大館市の『柴田慶信商店の曲げわっぱ』。
杉の木で作られる曲げわっぱには、お米を美味しくする秘密が隠れています。
秋田県大館市
さて、秋田県の大館市という町をご存知でしょうか。秋田県の北部に位置する人口7万人の地方都市です。この大館市で盛んに作られている伝統工芸品の1つに秋田杉を使用した『大館曲げわっぱ』があります。
『柴田慶信商店の曲げわっぱ』
柴田慶信商店は1966年創業の歴史のある会社です。大館市の中に何件もある曲げわっぱメーカーの中で私が使用しているのは『柴田慶信商店の曲げわっぱ』です。数年前に実際に大館市へ行って購入しました。
美しい白木
まず着目したいのはこの凛とした見た目。杉の木の木目が美しいですね。
木を湖底する為に打ち込まれた金具も良い感じです。
おかずを仕切る間仕切りも付いています。
底面には『慶信』焼印も。
これ以上もこれ以下も無いような無駄の無いデザインだと思います。
杉の木の秘密ーお米が美味しくなる理由
調湿機能
肝心のお米が美味しくなる理由ですが、それは杉の木の調湿機能にあります。木には水分を吸ったり出したりと、湿度を調整する機能があります。
曲げわっぱに使われる杉の木は、その調湿機能が高いと言われています。
杉の木がお米の水分を吸い、吸ったら少しずつ戻してと。
お弁当箱の中の湿度一定に保ちます。そのおかげで冷めてもふっくらとしたご飯が食べられという訳です。
殺菌作用
杉の木には天然の殺菌作用もありますので、夏場でも食べ物が痛みづらくなります。
家でもお茶碗代わりに
私は家でも曲げわっぱの弁道箱をお茶碗代わりにして食べる事があります。特に炊きたての時に、この曲げわっぱで食べるとお米が美味しく感じるんですよね。
おひつとして使っても良いそうですよ。
そして、梅干しが良く似合います。
お手入れの方法
白木の無塗装の曲げわっぱのお手入れには、『たわし』と『クレンザー』を使います。
①水、またはお湯で汚れを軽く流し落とす
②タワシとクレンザーで洗う
新しい木肌を出すつもりでゴシゴシこすります。磨くように洗うのがコツです。
③しっかり乾かす
すすいだらしっかり乾かします。乾きを早める為にお湯ですすぐのも有効ですよ。
注意点
白木の無塗装の曲げわっぱには重曹や漂白剤、中性洗剤は使用できません。
しっかり乾かしてから使った方が良いので、1日おきに使用するのがおススメです。もし毎日使いたい方は2個持ちしましょう。
まとめ:今日も美味しく頂きます
という感じで秋田県大館市の『柴田慶信商店の曲げわっぱ』をご紹介してみました。曲げわっぱで米を食べると、とても美味しいので機会があればぜひ試してみて頂きたいです。そして秋田に行く事があればぜひとも、大館市に立ち寄ってみてください。