読書の時間をより良く。
数年前からレザーのブックカバーを使用しています。何種類か持っているブックカバーは読む本の内容、フィクションかノンフィクションかで切り替えて使用しています。
以前にご紹介した一澤帆布のブックカバーは私の中では「フィクション」用。
そして今回ご紹介するレザーのブックカバーは「ノンフィクション」用です。
HERZのレザーブックカバー
このブックカバーとの出会いは数年前に仙台へ行った時のこと。レザーショップ「HERZ」で購入しました。
HERZ(ヘルツ)は革の鞄などを数多く作られているブランドですね。店内には天井まで沢山の鞄や革製品が展示されていて、鼻腔の奥をくすぐる革の良い匂いが広がっていたのを覚えています。
そんなレザーショップの店先のワゴンの中で「傷物」として売られていたのがこの、ブックカバーです。
いわゆる「傷物」
表紙に大きく爪で引っ掻いたような凹凸があります。いわゆる傷物になってしまうと、正規の値段では売れなくなります。HERZではそんな傷物を使ったた小物やハギレを製品に直し販売していました。ワゴンの中で格安で。
このブックカバーを見つけた瞬間「ビビッと」自分の中のセンサーが発動して、気づいたらレジへ。
私は逆にこの傷が良いなと思って買いました。中二病っぽく聞こえちゃうかもしれませんが、単純にカッコイイなと。傷、カッコイイ。
逆に言えば、この傷のあるブックカバーは世界に1つだけ。自分だけのブックカバーと言えますからね。所有欲を満たされるような感覚があります。
買った時の価格は確か1000円程度だったと思います。とにかく破格だった印象です。
レザーのステッチもしっかりと縫われていて丈夫。いつも鞄に放り込んではスパルタな環境で使用していると思いますが、全くほつれません。
文庫本サイズのこのブックカバーは、サイズもジャスト。気持ちいくらいにピタッリなサイズ感で収まります。
裏面も線のような傷。
最初から入っていた物だったか、使う中で付いた傷だったか覚えてませんが。傷があっても良い雰囲気として見れるのが革の魅力ですね。
「古くなる」のではなく「深くなる」。
そもそも「革の物」。がすごく好きなのですが、それは育てる楽しみがあるから。と思っています。
「古くなる」のではなく「深くなる」。
いわゆるエイジングと呼ばれる、この「育てる」行為。毎日触れているとその変化に気づきにくいのですが、1年、2年と使うと革は確実に変化していきます。
それが私にとっては「愛着」という形になってるんでしょうね。
人と同じく、何度か会って話すうちにその人との人間関係がどんどん深まるような。そんな感覚です。
このレザーカバーはノンフィクションのビジネス書だったり、エッセイだったりを入れて持ち歩く事が多いです。このパリッとしたレザーい触れていると、身が引き締まる感覚がるんですよね。
という感じで、今回は愛用品の「HERZのブックカバー」の紹介でした。こんな風に「語れる物」を持つ事は自分にとって喜びだったりします。これからもそんな物を探してご紹介していきます。