生活雑貨

50年前のデザイン、イタリアの掛け時計。


【インテリアのコト】ALESSI – Firenze

50年前のデザイン、イタリアの掛け時計。

ALESSIというブランドをご存知でしょうか?

キッチン雑貨などを中心としたアイテムを発信するイタリアのブランドです。

そのプロダクトはいずれも『アート』のような一面を持ち、どこか可愛らしく、手にした人が思わず微笑んでしまうような。そんなアイテムを数多く手がけるブランドです。

レモン絞りやワインオープナー、栓抜きなどが有名です。1度はどこかで見たことがあるという方もいらっしゃると思います。

今回はそんなALESSIの壁掛け時計『Firenze』のご紹介。

デザイナー/アッキーレ・カスティリオーニ&ピエル・ジャコモ

アッキレ・カスティリオーニは1918年にイタリアのミラノで生まれ、建築、インテリア、展示会のデザインから家具や小物にいたるまで、様々な設計を行います。カスティリオーニとピエル・ジャコモが1965年にデザインした時計『Firenze』。デザイナーの個性を主張するのではなく、使う人、生活者の視点で物づくりを続けたカスティリオーニ。そのデザインは現代でも古びれる事なく、様々なシーンで使用されています。

アッキレ・カスティリオーニデザインの『アルコランプ』はハウスメーカーの展示場やレストラン、雑誌などで今でも良く見かけますね。

使い続けられている理由

1965年にデザインされその形を変える事なく使い続けられている事には理由があると思います。個人的にその理由を分析。

50年前のデザイン、イタリアの掛け時計。

・視認性の高さ

とにかく見やすいです。その均整の取れた盤面は遠くからでもしっかりと時刻を伝えます。

・素材

『Firenze』は盤面も針もプラスチック樹脂で出来ています。プラスチックと聞くと一見、安っぽい印象を持ってしまいますが、そんな事はありません。盤面、針、共にマットな仕上がりとなっていて、とても上品です。言われなければプラスチックで出来ているとわからないと思います。そのくらいに質感が良いのです。最大のポイントは素材がプラスチックなので、価格が高すぎない事だと思います。現在でもネットショップでは8,000円程度で販売されています。このデザインと質感と価格のバランス。これが現代でも使い続けられている理由なのかなと思います。

50年前のデザイン、イタリアの掛け時計。

長く使い続けられている事には理由があり、受け継がれてきた歴史があります。1965年は、私もまだ生まれる20年以上前の事です。そのデザインが現代にも生きている。そして1980年代に産まれた私が今使っている。その時間を乗り越えて受け継いでいく感じってとても素敵な事だと思います。

50年前のデザイン、イタリアの掛け時計。

私が使用している『Firenze』ネイビーの色は10年前に購入したものです。他にもホワイトやブラックなどの色があります。

50年前のデザイン、イタリアの掛け時計。


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