今回の記事はインテリアコーディネーターとしての仕事のご紹介です。
東北ミサワホームさんの岩手県北上市に出来た建売分譲物件の家具のコーディネートを担当させて頂きました。
記事の中で、納品した家具や家の作りのポイントも詳しくご紹介していきますのでぜひ読んでもらえたらと思います。
ウォールナットでまとめる落ち着いた空間を
深く濃いブラウン色が魅力のウォールナット材。今回の物件はそのウォールナット材の雰囲気と質感を最高に楽しめる作りとなっています。
リビングのアクセントクロスにダークブルーのクロス。床と天井にウォールナット材を使用。モダンで落ち着いた空間です。
この空間に置く家具も、落ち着いた雰囲気を活かせるようなデザインのものをセレクトしています。
まずは家具をご紹介します。
リビング
DINO Ⅱ SOFA / RELAXFORM
ソファにはRELAXFORMの『DINO Ⅱ SOFA』。
ファブリックには弾力感のあるフェザークッション。肘掛けに合わせて置けるサイドクッションもセットです。
脚は細めのブラックスチール。脚が細いだけでグッとスタイリッシュな印象が高まります。
写真のライトグレーのクッションは差し色として追加で合わせたものになります。
ブラックやダークグレーなどの濃い色で固めると、落ち着いた雰囲気は高まりますが、その反面少し重た過ぎる印象になってしまいがち。
今回のように濃い色でまとめた空間であっても、クッションなどの面積の小さいもので明るいトーンのものを合わせると、その重たさが緩和出来てバランスが取れるんですよね。
VASA LIVING TABLE / NO WEHER LIKE HOME
リビングテーブルにはNO WEHER LIKE HOMEの『VASA LIVING TABLE』。ウォールナットの無垢材にのリビングテーブルです。
ウォールナットの無垢材を風車のように組み繋ぎ合わせています。この形状がデザインのアクセントにもなっていますね。
どこから見ても構造パーツが見えないように作られているのもポイントです。シンプルですが飽きはこない。そんなデザインのリビングテーブルとなっています。
Order RUG / DD.Intex
ラグにはダークグレー色のシンプルなデザインのものを合わせています。
DD.Intexというブランドのラグ。カラーは50色の中から選ぶことが出来ます。さらに、縦横のサイズも10cm単位でオーダーが出来ます。
理想のサイズ、カラーのラグをセミオーダー出来るのでかなり良いと思います。
こうした細かい指定が出来るラグは探しても中々無いんですよね。
ダイニング
OWEN DINING TABLE / NO WEHER LIKE HOME
ダイニングテーブルにはNO WEHER LIKE HOMEの『OWEN DINING TABLE』を選んでいます。
ウォールナット材の突板仕上げ。突板の仕上がりもとても綺麗です。
脚も横幅が広く、存在感のある作りに。とはいえデザインが野暮ったくならないように、脚の端面を斜めに内側に切り欠いてあります。
このデザインがあることで野暮ったさが消え、迫力とスマートさを兼ね備えたデザインにまとまっていると思います。
重厚感とスタイリッシュさを兼ね備えたダイニングテーブルです。
ANBO CHAIR / レグナテック
ダイニングチェアにはレグナテックの『ANBO CHAIR』
ウォールナット無垢材のシンプルなダイニングチェアです。
背もたれは、背中の当たり感が馴染むよう曲面となっています。椅子の背もたれには曲面加工がしやすい成型合板を使用している物が多いのですが。
『ANBO CHAIR』は無垢材を曲げて曲面を作り出しています。この背もたれが、このチェアの1番のポイントかなと思います。
ファブリックには『アネルカ』というファブリック。チャコールグレー色を選んでいます。
ファブリックでも一貫して落ち着いた雰囲気にまとまるよう選んでいます。
FIKA BENCH / 平田椅子製作所
ベンチには椅子専門メーカー、平田椅子製作所の『FIKA BENCH』を合わせています。
重量がとても軽く持ち運びがしやすいベンチとなっています。
座る際のベンチの出し入れもラクラクに行えます。椅子に関しては軽いってだけで利便性が高くなるんですよね。
先程ご紹介したANBO CHAIRと同じ『アネルカ』というファブリックを使用しています。
椅子やソファに使われるファブリックは、家具メーカーもファブリック専門メーカーから仕入れて使っていたりしますので、ブランドをまたがって共通したファブリックを使用していることもあるんです。
ファブリックの柄名までチェックしていると、今回のようにメーカーを組み合わせても同じファブリックで統一出来たりもするんですよね。
よりこだわりたい方には、小技として使えると思います。
住まいのポイント
ウォールナットで統一されたこの住まい、家の作りのポイントもここからお伝えします。
リビング
リビングには飾れるブックシェル。雑誌や本の表紙を面出しで飾ることが出来ます。面出しで飾るだけでインテリア性がグッと高まるんですよね。
さらにこのブックシェルフには秘密がありまして。中央のシェルフが稼働式となっており、動かすと収納スペースが現れます。まさに隠し収納ですね。忍者屋敷。
急な来客があった際にも、サっとこの中に物を入れてしまえば大丈夫。という設計です。
シェルフにかかったはしご。こちらはロフトへと繋がっています。
空間として繋がっているけど、視界は遮ってあるセミクローズドな作り。最近はご時世柄的にテレワークをしている方もいると思いますので、こうした作業スペースが最初からあることが便利ですよね。
個人的にはPC作業をしたくなります。
ドアノブもブラックのアイアン。デザインもミニマル。
キッチン
キッチンもカッコいいですね。パネルはウォールナットで統一。ブラック石の天板も映えています。こちらもやはりモダンで落ち着いた印象のあるキッチンです。
キッチンの脇には畳スペースも。日も差し込んできますので昼寝をするのに最高かなと。畳のカラーも空間のコンセプトに合わせた落ち着いたカラーとなっていますね。
バスルーム
バスルームにもウォールナット調のパネルを。家全体でコンセプトが一貫していますね。洗面台のデザインもスタイリッシュです。
2階へ
2階へ続く階段も、もちろんウォールナット。
階段の途中、1.5階にあたる場所には書斎スペースも。籠もって集中作業したい時にはこの場所が良いですね。
2階には4部屋あります。それぞれの部屋もシンプルで落ち着いた印象に。
一部、クロスにアクセントとして、格子柄のデザインがあったりするのもポイントですね。落ち着いた印象の中にも少し遊び心が生まれます。
窓サッシの枠にウォールナット材を使用しているのもポイントですね。
この枠があるだけで、グッと雰囲気が高まっていると思います。クラシカルな雰囲気も出ますよね。
おわりに : ウォールナット好きにはたまらない家
という感じで、東北ミサワホームさんの建売分譲物件の家具のコーディネート、家造りのポイントをご紹介してみました。場所は岩手県北上市です。
実際に家具付きで販売されていますので、家の購入を検討されている方はぜひチェックしてみてください。ウォールナット好きの人にはたまらない空間、家作りとなっていると思います。