無垢の木製家具の打痕を自分で直そう。水とアイロンを使って家具に出来たへこみを復活させる方法をご紹介します。
無垢の木を使った家具は、誰しも何年、何十年と長く使う前提で購入する方が多いと思います。丁寧に使っていても、長く愛用していればどうしても出来てしまうのが、物をぶつけたりして出来てしまうへこみ跡や打痕。
今回の記事では、そんな家具についてしまった打痕を、水とアイロンを使って自分で治す方法をご紹介したいと思います。
用意する物
・水
・アイロン
・ウエス(当て布)
・家具用のオイル(出来れば)
へこみ跡を直そう
先日、リビングテーブルの上を片付けていたら、物をぶつけたような打痕があるのを発見しました。物を落とした記憶は無いのですが、こういう傷とはいつの間にか付いてしまうものです。
無垢の家具って価格もそれなりにする物が多いですから打痕や傷が付くとショックですよね。でも安心してください。
大抵のへこみや傷は直せます。
実際に私が使っているリビングテーブルのへこみを直す工程を写真を撮りながら記録しましたので、ご紹介します。
リビングテーブルに出来たへこみ
という訳で、今回直したいへこみがこちら。写真で見えますでしょうか。
リビングテーブルの天板が約3mmほどへこんでいます。
見た目にもわかりますし、触るとへこんでるなと一発でわかるレベルです。
へこみ跡に水を垂らす
まず最初に試したいのはへこみに水をつけること。
水をへこみに垂らすだけで自然とへこみが戻ってきます。
写真のような感じに水を垂らします。あとは数時間放置するだけです。
水を含ませるだけで直るってなんとも不思議ですが、これは木の細胞が水を含むことで膨れる作用を利用した直し方ですね。
数時間放置した後のリビングテーブルの天板です。
わかりますでしょうか。少しへこみが直っています。
浅いへこみでしたら、この水を垂らす作業だけで終わっても良いのですが、今回のへこみはけっこう深かったみたいで。まだ触るとへこみがわかります。
水を垂らしてからアイロンをかける
水を垂らしてへこみが直らなかった時は、水を垂らした後にアイロンをかけます。
アイロンを使う理由は、熱にあります。木の細胞に水を含ませた後に熱をかけ一気に含ませた水分を蒸発させます。その水分が蒸発する勢いで木の細胞をへこむ前の場所まで強制的に戻す。ようなイメージです。
実際にやってみましょう
また先程と同じように打痕に水を垂らします。
その上から当て布をします。
布を当てる意味ですが、直接アイロンを家具に当ててしまうと、家具の表面が焦げてしまう可能性があるからです。色味や肌さわりが変わる可能性がありますので、必ず当て布をするようにしてください。
布が水分を吸収するので、垂らす水は少し多めの方が良いですね。
布の上からアイロンをかけ、水を蒸発させます。
2秒程当ててアイロンを離す。へこみ痕を確認する。
という感じで少しずつ熱をかけるようにしてください。
繰り返しになりますが、布の上からでも熱がかかり過ぎると、家具にダメージが入る可能性がありますので注意してくださいね。あくまで少しずつ熱をかけます。
アイロンを当てた天板がこちらです。
かなりへこみは戻りました。もう触った感触では、ほぼわからないほど。
オイルを塗ると、なお良し
さらに仕上げるなら、打痕した周りにヤスリ(#320か#400くらいの番手)をかけ、家具用のオイルを塗ります。ここまで作業したら完璧です。
水を垂らして出来てしまった、水跡もオイルを塗れば消せます。
いかがでしょうか?我ながらかなり綺麗に直せたと思います。
この方法は無垢のフローリングにも応用できますので、床の傷が気になっている方にもおすすめ出来ますよ。
まとめ
という感じで、今回は無垢家具の打痕を水とアイロンを使って直す方法をご紹介してみました。こんな感じでかなり簡単に直せるので、無垢家具を使っていて、打痕が気になっている方はぜひ試してみてもらいたいです。
無垢の家具の魅力は、無垢ならではの雰囲気も勿論ありますが、今回ご紹介したように『直せる』というのも魅力の1つだと思います。
以前に、『無垢家具へのオイルの塗り方』という記事も書いているので、ぜひこちらも参考にしてみてもらえると嬉しいです。
↓ちなみに、家具用のオイルはこちらのリボスオイルがおすすめですよ。匂いもあまり強く無く色々な木製品に使えます。