さて、家具を購入する時にどんなデザインの物が部屋に合うのか?はて、どうしたものかと悩むことは無いでしょうか?
今回の記事では家具選びやすくなるコツをご紹介したいと思います。
ポイントはデザインをモダンとナチュラルに大きく分けて考えること、それらを数値化してみる。この2点です。
家具の印象はどこで決まる?2つの要素と数値化テクニック
モダンとナチュラルの印象について
家具の印象的なスタイルに、ざっくり分けて『モダン』と『ナチュラル』があります。
スタイリッシュ、クール、無機質、すっきり、生活感が無い…
明るい、柔らかい、木の質感、素朴感、ポップ、気取らない…
言語化するとこんな感じでしょうか。
ざっくりこの2つのスタイルに分けて考えるのがおすすめです。
次にこの2つのスタイルというのが、具体的に何で決まっているのか。というのをご紹介したいと思います。
家具の印象が決まる2つの要素
①エッジの処理

意外と見逃しがちだけれど1番大きく印象に影響を与えるのが、エッジ(端面)の処理です。言い換えると角の丸み具合ですね。
エッジが立っているほどシャープな印象が強まりモダンな印象は高まります。逆に丸みが強いほど素朴な印象が高まります。
後述する素材でも印象の差には変化が生まれるのですが、1番印象を左右するのはエッジの処理なんじゃないかなと思います。
逆に言えば、エッジのデザインを揃えてあげるだけでもコーディネート感やまとまり感は作ることが出来ると思います。
②素材
素材感も印象を大きく左右します。

大理石やメタル、ガラスにスチールなど無機質な素材になるほどモダン性は上がります。逆に木材を使用するとナチュラルな雰囲気が高まる傾向にありますね。
木材の材種とカラー

とはいえ、木材の中にもウォールナットのように濃い色の木もあれば、明るい木もありますよね。木材を使用するとナチュラルな傾向は強まるのですが、色の違いでモダン寄り、よりナチュラル寄りに分かれます。木材の色によってさらにその中にも階層があるようなイメージでしょうか。
ウォールナットなどの濃い色になるほどモダン性が上がります。明るい色の木はナチュラルな雰囲気を作るのに適しています。

これは木材に限った話では無いですが、基本的に色が無彩色に近いほど『クール』な表現になっていきますし、カラーが入れば『ポップ』になっていきます。
クールであれば『モダン』な印象が高まりますし、ポップになると明るく『ナチュラル』な印象が高まります。
この組み合わせでバランスが決まる

大きい部分で2つなんですが、ご紹介したエッジの処理と素材という部分の組み合わせで大半の家具の印象は作られていると思います。もちろん、もっと他にも細かな印象を決める要素も沢山あるのですが、大きくざっくりこの2つという感じですね。
数値化すると考えやすくなる
このモダンとナチュラルのバランスを数値化してみて考えるとグッと選びやすくなると思います。
モダンとナチュラルの振り幅も0か100しか許されない訳では無く。モダン40、ナチュラル60みたいなバランスの部屋でも、もちろん良い訳ですね。目指すインテリアのスタイルのバランスに調整していくイメージかと思います。
スタイリッシュ、クール、無機質、すっきり、生活感が無い…
明るい、柔らかい、木の質感、素朴感、ポップ、気取らない…
最初にご紹介した言葉のイメージですが、『スタイリッシュだけど明るい木の質感』というバランスがあっても良い訳です。
その場合モダンとナチュラルの割合はどのくらいに設定したら良いかな。というのを考えると選びやすくなるのかなと。
例えば、部屋のイメージ写真で考えてみると。



こんな感じで、感覚的に数値でバランスを考えると選びやすくなるかなと思います。
単体の家具でもこの数字のパラメーターが振り分けられると思いますね。

明るい色の天板にスチールの脚が付いても良いですし。その場合はモダン50・ナチュラル50くらいのバランスですかね。

濃い色の天板にスチールの脚が付けば、モダン70、ナチュラル30くらいかなとか。

オールブラックのテーブルであればモダン100・ナチュラル0だな。みたいな。
こんな風に個別に家具のデザインバランスを感覚的で良いので数値化してみるのも良いと思います。部屋全体の家具で最終的な数字のバランスを取っていくと、目指したコーディネートが作りやすくなるのかなと。
おさらいすると。
・目指す部屋のモダンとナチュラルのバランス割合を決める
・家具単体のバランス割合も数値化する
・選んだ家具が目指した部屋のバランスになるようチューニングする
こんな感じでしょうか。
インテリアは自由な世界

とは言え、インテリアは何でもアリな世界でもありますので、例外も沢山あると思います。今回ご紹介していることもインテリアの楽しみ方の一つの例、あくまでも傾向の話と捉えてもらえると幸いです。基本的には好きな物を、自由で良いと思います。
家具を選ぶ時に、『何を指標にしたら良いのやら』という方に参考程度に思ってもらえるくらいが良いのかなと思いますね。
おわりに

という感じで家具の印象がどこで決まるのか、家具単体のデザインのバランスも数値化してみると選びやすくなりますよ。というご紹介でした。
お部屋のスタイリングや家具選びに困った方はぜひ試してみてください。