旅のコト

旅#15 職人の町、飛騨高山。家具工房「大噴火」さんを尋ねました。


旅#15 職人の町、飛騨高山。家具工房「大噴火」さんを尋ねました。

2019年4月に行ったメーカー開拓の日本を巡る旅。前回の更新から少し時間が空いてしまいましたが、大阪の次に行った「岐阜高山」について記事にしていきたいと思います。

まずは岐阜に入る前の前日談になりますが、滋賀県の琵琶湖に沿った道路を走りました。「初・琵琶湖」でしたが、さすが日本一の湖。もはや海のような大きさでしたね。ちょうど夕日の時間に通りかかる事が出来ました。

飛騨と高山

入り組んだ山道を走らせ続け、やっと着いた場所は「飛騨高山」。東北に住む私でも小さい頃から「飛騨高山」って耳にした事があります。隣接する飛騨市と高山市をひとくくりにまとめて呼んだ名前が「飛騨高山」となります。

そしてこの「飛騨高山」は家具の産地であります。

今回の旅で、寄ってみたい場所の1つでした。

高山市

上の写真は高山市の様子です。高山市の中心市街地には江戸時代以来の城下町・商家町の姿が保全されており観光地としても有名な場所でした。写真にも現れてると思いますが、外国人の方の多さにビビりました。この人混みの中を歩いていると、日本語が聞こえて来なかったです。

調べてみると、人口9万人に対して、外国人観光客の方は46万人。人口の5倍ですね。

インバウンドに成功していて凄い町だなと思いました。

街並みは美しく、京都を歩いているようでした。休憩所、案内所のような施設もあり、これだけの人が居るのに道にはゴミなども落ちていなく。町ぐるみで景観の保全に取り組んでいるんだなと。

しかし、この山奥の町までどうやってこれだけの数の人が来ているんでしょう。

飛騨市

こちらは飛騨市の街並み。尋ねた時はちょうどこの日が飛騨のお祭りでした。

それぞれの家の前には、ぼんぼり提灯が飾られていました。

この提灯の造形が個人的にとても可愛いなと。提灯が雨で濡れないよう、小さな傘を提灯に取り付ける。なんとも風情がありますね。

それぞれの家の前の道には、この提灯の柱を立てる為の穴が空いていました。きっと昔から続く文化なのでしょう。この「当たり前」な感じで文化が日常に溶け込んでいる感じ。現地にお住いの方は違和感は感じ無いでしょうね。これが地方の魅力ですね。

駅前には神輿が出ていました。装飾も豪華で立派な神輿でした。

神輿が電線に当たらないように、長い竿竹のような棒で、電線をぐいっと上げていました。

余談ですが、この飛騨市は映画「君の名は。」の糸守町のモデルとなった町なのだそうです。

家具工房「大噴火」

高山市にある家具工房「大噴火」さんを尋ねました。建物の外観を一見すると普通の小屋、看板の無い扉を恐る恐る開けると、そこには洞窟のような空間が広がっていました。この工房はオーナーである清水さんが作られています。

アポ無しで尋ねたにも関わらず、色々とお話をして頂きました。

清水さんと話した印象は家具職人というよりは「まるで研究者」といった印象でした。

写真の照明は薄くしたヒノキを貼り合わせて作られているそうなんですが、強度が一番でる形を模索する中、この形に辿り着いたそうです。この照明を見た子供に、「モンシロチョウの卵に似ている。」と言われ、調べて見ると本当にこの形をしていた。強度を模索する中辿り着いていた形が自然界と同じという事に嬉しくなったと語っていました。

こちらの椅子は座るとわかるのですが、背もたれがぐっと前に出ています。

日本には元々椅子が無い理由はなぜだろう?という疑問からこの椅子は生まれたそうです。江戸までは日本人は着物を着て生活していました。椅子が要らなかったのは、着物の帯が支えてくれていたから。という結論を出し、帯の位置に背もたれが来るように設計されたのだそうです。

座るとわかるのですが、後ろからぐっと背中を押してもらってるような感覚になります。

基本的に清水さんは、それぞれの人の身長や体格に合わせて家具を作られているそうです。なので全てがオーダーメイド。言葉の通り、自分だけの椅子を作ってもらう事が出来ます。

こちらのテーブルは二枚の板を繋いだ物なのですが、それぞれの木の剃りに合わせて繋いでいるのだそうです。あくまで自然体に。この方が木目同士が喧嘩せずに割れにくいんだそうです。

このテーブルは真ん中に盆栽が入っています。自然から見つけた形や、文化から立ち上げた着想による清水さんの家具は、「見た目」という観点からデザインされておらず、全てが新鮮な物に映りました。DNAレベルで立ち上がったデザインは、時代だったり流行といった流れにもブレずにあり続けるような、力強さを感じました。

何より、大噴火の清水さんが穏やかで魅力的な方でした。いつかまた、会いに行きたいと思っています。

という訳で、飛騨高山編はこんな感じでまとめたいと思います。

飛騨高山。良い町、良い場所でした。