【道具のコト】京都の老舗、一澤帆布
一澤帆布製のブックカバー。京都にひとり旅に出た時に、購入した物です。あれは2009年の事なので、ちょうど10年前です。私の事になりますが、当時東京で働いていた会社を辞めようかと悩んでいた時期で、とりあず京都に行けば何か答えが見つかるかも。という安易な自分探しでした。そんな若く懐かしい思いでと一緒に持ち歩き続けたブックカバー。
京都の老舗 一澤帆布
一澤帆布の始まりは1905年のようですから、もう100年以上前ですね。さすが京都。現在は息子さんが引き継ぎ『信三郎帆布』として、信三郎帆布、信三郎鞄、一澤帆布の3ブランドがあるようです。
私が購入した時は、そんな老舗という事も知らず、ただその物がもつ雰囲気に惹かれて購入した事を覚えています。
確か、このブックカバーは『ワサビ』という色名で売られていまして。10年持ち歩き続けたので、背の色落ちこそありますが、角はまだピンとしていてくたびれる様子がありません。むしろ色落ちは良い味を出しています。
同じ帆布製でも、すぐに角が曲がってしまったり形が崩れてしまったりする物もありますから。やっぱり職人が魂を込めて作った物は違うんだなと。思いました。
栞が革製なのも気に入っています。もし栞が取れてしまったら直すから、その時は送ってください。という案内が購入した時に入っていたと思います。10年使いましたが栞はまだ取れそうにないですね。
これからも使い続けたいと思います。このブックカバー。
一緒に歩いていくパートナーの用な存在です。
このブックカバーに入れて本を読むと、どこか背筋が伸びるような。そんな気がします。
現在、一澤帆布のホームページにはブックカバーは掲載されていなかったので廃盤でしょうか。ぜひ復活して頂きたいです。
一澤帆布には鞄やバックなどもあります。本当に良い帆布ですので、おすすめですよ。京都に行った際には店舗に寄ってみてください。